エンボス事業
- HOME
- エンボス事業
エンボス(Emboss)概要
エンボス(Emboss)の特徴
エンボス(Emboss)プレートは、プレート表面のすべり(摩擦)が小さいため、今まで生産工場で使用されていたテフロンコーティングの代用ができます。
テフロンコーティングは、定期的なメンテナンスを必要とするため再処理などのランニングコストが必要でした。
また、作業の後に行う洗浄作業で表面を傷つけてしまい、剥れなどのトラブルがありました。
- 表面に傷がつきにくい。
- 摩擦抵抗が小さい。
- 洗浄後の水切れが良い。
- 粘着性のあるものが剥れやすい。
- 加工性が良いため、さまざまな形状に対応できる。
- ランニングコストを軽減できる。
- 耐食性がある。
(一部使用できない場合がありますのでご注意ください)
エンボス(Emboss)プレートの現状
食品加工機の食品に直接触れる部分には、テフロンやニューライトなどの樹脂が利用されます。
また、金属(スチール)にテフロンをコーティングした冶具を使用しています。
しかしこれらの部品は、ご飯などの粘着性のある食物が付着していたり、洗浄中や取り扱いによるテフロンの剥れなどによる、異物混入など問題を起こしたりすることがあります。
エンボスは、ご飯のしゃもじに代表されるようにご飯がこびりつかないことはすでに知られています。
しかしこのような形状のエンボスは、樹脂製のものがほとんどでした。
これは、金属で製作した場合、製作上の問題を抱えていたためです。
問題を解決することで、金属製のエンボスプレートを製作することができました。
また、独自の製作方法により、さまざまな形状で製作することができるようになりました。
エンボス(Emboss)プレートの特徴
特徴1
エンボスの隙間を空気や水分が通ることで、搬送物との摩擦を小さくすることができます。
特徴2
製作上の問題で小さなRの曲げ加工を行う場合、エンボスが邪魔になり寸法精度がでないなどの問題がありました。エンボスの位置(ピッチ変更は不可)を調整することによりエンボスを傷つけることなく製作することが可能になりました。
エンボス(Emboss)プレートご飯の剥離テスト事例
- エンボス加工を行ったプレート面と加工を行っていない部分にご飯を乗せて、プレート面に押し付ける。
- プレート全体を立てる。
大半の表面のご飯は下に落ちてしまう。
これはあくまでも簡易テストですので、実際の現場にてサンプルを製作してお確かめください。
エンボス加工のない面のご飯をとった後の状態。
糊状のものが板表面に残ってしまう。
エンボス(Emboss)プレートの主な設置場所
食品製造
- 米飯製造ライン・・・各種ホッパー・シュート・トレイ
- 製麺製造ライン・・・各種ホッパー・シュート・トレイ
- 搬送ライン・・・コンベアとコンベアの繋ぎ・コンベアのガイド
その他テフロンコーティング処理の施工されている部品。
食品加工機以外にも用途を選ばず使用することが可能です。
エンボス(Emboss)プレート製品
テフロンコーティング製品の状況
エンボス(Emboss)プレート加工事例
当社の製作するエンボスプレートは、その特長を生かすために板材での支給は特別の場合を除き行っておりません。
エンボスプレートの製作が、独自の方法で行っておりますので図面をいただき、製作するシステムを採用させていただいております。
部品製作の流れ
製作部品の図面検討 →→ 加工展開図の作成 →→ エンボス加工 →→ 形状製作 →→ 寸法検査 →→ 出荷
製作部品に溶接がある場合、溶接方法についてお打ち合わせする場合があります。
製作サイズについてはお問い合わせください。一部対応できない場合があります。
エンボス(Emboss)プレート加工例
端面処理・溶接加工
製品の端面にエンボス加工がある場合、加工端面に凹凸がでてしまいます。端面にエンボス加工を行わないので通常の板金加工と同じ仕上げ加工を行うことが可能です。
溶接を必要とする部分には溶接幅に合わせたエンボス加工が可能です。
製作上の問題により微細ピッチで配列された、エンボスが邪魔になり加工形状に制約がありました。
エンボス製作方法を独自の方法(不必要な部分はエンボス加工を行わない)で行うことにより、より多くの形状に対応できるようにしました。
曲げ加工と穴加工・ボスの溶接加工
製品の端面に他の部品との合わせがある場合、エンボス加工を行わないようにできます。(端面以外の場合でも可能です。お問い合わせください。)
このような加工を行うことで、部品の溶接やタップの加工などが可能となります。
板材で購入した場合に比べて、設計の自由度が大きくなります。
曲げ加工と各種溶接加工
製品の形状に合わせた曲げ加工ができます。曲げのラインに合わせてエンボスを加工することができます。
形状に合わせたエンボス加工を行うことで、このような加工が可能になります。
エンボスの裏側にプレートを溶接することができます。裏プレートとエンボスプレートの合わせ部は全周溶接することができます。
溶接台をエンボス加工せずに製作できるため、このような加工ができます。
丸め加工と各種溶接加工
エンボスプレートを製作して、独自の方法で丸めて長い棒にすることができます。専用の金型などは必要ありません。
製作サイズについてはお問い合わせください。一部対応できない場合があります。現状での製作範囲は、直径φφ66長さ250mmです。
攪拌櫛などへの利用ができます。
長尺部品の丸め加工
エンボスプレートを製作して、ベンダー形状成型ができます。
通常、エンボスで成型されたプレートは、表面が硬く、金型を痛めてしまう場合があります。製作サイズについてはお問い合わせください。
一部対応できない場合があります。製作範囲は、長さ2000mm以内です。
エンボス(Emboss)プレート製品事例
攪拌櫛への利用
炊飯ラインで使用される攪拌櫛への利用のためにエンボスプレートで試作いたしました。
攪拌櫛の製作は、直径・・・・・・φφ66/長さ・・・・・・・250mmまで可能です。